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住んでみたいと思わせるグレードの高さも必要
任意売却物でしかも立地条件が良いといっても、賃貸物件自体に住んでみたいと思わせるような魅力が備わっていなければ、空室リスクは必ず付きまといます。
かつては駅近で利便性さえよければ、賃貸需要は下がることはありませんでした。今でもこの傾向は強いですが、建物の外観がチープなイメージだったり、室内の日当たりが悪かったり、間取りの使い勝手が悪そうな物件は、賃貸物件を探す人たちから敬遠されることも少なくありません。
とくに若い世代の人たちは、自分のライフスタイルにこだわりを持っていますので、昔のように「住めればなんでもいい」という需要から「住みたいように住む」という需要に変わってきています。
また、駅近の繁華街にあるよりは7〜8分程度離れていても、静かな環境を望む人たちも増えてきています。そうした周辺の住環境も物件のグレードの重要な一部として考慮する必要があります。
こうしたグレードに対する需要の高まりに呼応してか、従来は不動産業界とは一線を画していた建築業界が、不動産業界と協働して、実需要に合わせた計画・設計を進める動きもあります。
次は
コラム4-2 その4
です。
(2016年7月11日発行 不動産投資は”未公開の「任意売却物件」を狙いなさい! より抜粋)