PART4でも売買契約から投資物件の引き渡しまでの大まかな流れについては説明しましたが、ここでは金融機関に対する融資の申し込みから融資が実行されるまでの流れを少し詳しく解説したいと思います。
まず、融資の申し込みから融資が実行されるまでの期間ですが、必要な書類が揃うかどうかにも関係しますが、通常は概ね1カ月程度かかると考えておけばよいと思いもし書類を急いで整えることができれば2週間程度でも可能ですし、極端にいうと審査から融資までを4~5営業日でこなすことも可能だと思います。書類が整い、翌日承認が下りて、中1日空けて決済すれば最短で4日ということになります。
私たちが販売する任意売却物件については、融資に関しても金融機関にある程度道筋をつけておいて、お買いいただくお客さんのローン審査が通り融資が実行されるところまで行き着くことではじめて成り立ちます。したがって、私たちにとっても、お客さんが融資を受けられるかどうかはとても重要な意味があります。任意売却投資のための融資ローンの申し込みから融資実行までの流れは、以下のようになります。
任意売却投資のための融資ローンの申し込みから融資実行までの流れ
私たちがお客さんの属性や融資条件の希望に沿って選んだ金融機関の窓口に、融資を希望する旨の申し入れをします。「ローン借入申込書」をはじめ、「個人情報の取扱いに関する同意書等の書類」「団信や就業不能保険の申込書」なども提出します。
「本人確認書類(免許証・保険証など)」「給与所得証明書や確定申告書などの所得を証明できる書類」「購入する物件の売買契約書・重要事項説明書・間取り図等」「他のローンの借入状況や返済計画書等の資料」など、「個信」をはじめ金融機関側から求められた必要な書類を提出します。
2.金融機関側によってローンの審査と承認が行われる
①で提出した審査書類を基に、物件の担保価値について、不動産の価値を積み上げていく「積算評価」や、物件がどの程度の収益をもたらすかを見る「収益還元評価」によって審査が行われます。
3.金融機関との間にローン契約を結ぶ
融機関による融資審査に合格し、融資の実行が決定されたら、いよいよ「ローン契約」を締結します。締結の際に「不動産担保取扱手数料」や「印紙税」などが必要になります。
4.融機関からローン融資が実行され、物件の登記手続きを行う
融資が実行されると物件の引き渡しが行われ、「不動産登記」の手続きを行うことではじめて、登記上もお客さんが所有する不動産になります。
登記の際に「登録免許税」や「登記代行手数料」などが必要になります
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コラム5-5 その2
意売却投資のためのローンの申し込みから審査・融資の実行まで
「審査基準は物件よりも個人の属性重視」です。
(2016年7月11日発行 不動産投資は”未公開の「任意売却物件」を狙いなさい! より抜粋)