不動産投資の失敗は投資物件のせいだけではない!?
私たちの任意売却物件の買取・販売は、まずは投資家の皆さまに私どもの友だちになっていただくことから始めます。そして投資家の皆さまが、それぞれどのような不動産投資を望まれているかを把握していきます。
同時に私たちは、新しい任意売却物件の情報を得ると、債権者や持ち主と売買の交渉を行い、合意すれば私たちが売主となって投資条件を整えていきます。
この投資条件と投資家の皆さまの意向を丁寧に照らし合わせることで、投資家の皆さまに優良物件をお買い求めいただき、長期間にわたって安定した不動産投資を続けていただけるようにしたいと考えています。
私たちは、いつでも投資家の皆さまとの信頼関係を大切にし、皆さまの資産形成の一助となる、よきパートナーでありたいと常々考えています。
私たちの元にやってくる新しい任意売却物件の多くは、前のオーナーが賃貸不動産経営に失敗したために出たものです。
一般に、任意売却物件は優良物件が多いというイメージがありますが、出自自体すべてが優良であるとは限りません。そこに新たな付加価値を加えることで失敗しない投資物件に変える、それが私たちの重要な役割であると考えています。
ところが、そうした出自を持つ任意売却物件を眺めていると、どうしてこんなに投資条件が良いにもかかわらず、失敗したのだろうと疑問に思うことがあります。
失敗の原因が任意売却物件にあるのではなく、じつは他にあると痛感させられることがあるのです。
前のオーナーが不動産賃貸経営に失敗する大きな理由は、家賃よりも購入価格や金利が高く、支払いが多いことです。
そうした投資物件の置かれた投資環境や物件自体の力量不足が、要因になると思います。
でも私は、ひょっとしたら「投資家の皆さまにも原因があるのではないか」と思うことが正直あります。
これは決して投資家の皆さまに対する批判ではありませんし、ましてや上から目線で意見するなどという考えも毛頭ありません。
「こういう方は不動産投資に向いてないのではないだろうか?」という私の率直な疑問をぶつけてみたいと思うだけです。
そうすれば、少なくとも不動産投資で失敗することは避けられる、そう私は思っているからです。
次は
コラム4-3 その2
です。
(2016年7月11日発行 不動産投資は”未公開の「任意売却物件」を狙いなさい! より抜粋)