では、金融機関はどんな人の場合に融資しないと決めているのでしょうか?
まず、ほかのローン返済で遅れがあったなどで、「個信」(個人信用情報)が′′ブラック′′になっている人はダメです。
私の知っている変わった例は、外資系の会社に勤めている方で年収3000万円ももらっているのに、カードの年会費が引き落としできないというだけでブラックになってしまった人がいます。
同じようにお医者さんで数千万円も稼いでいるのに、引越し魔のために請求書が届かず、まったく気づかないうちに個信がブラックになっていた人もいます。
主な信用情報機関には、CIC(指定信用情報機関)、JICC(日本信用情報機構)、KSC(全国銀行協会)の3つの機関があります。融資を行う金融機関はいずれかまたは複数の信用情報機関の情報を基に融資希望者の審査を行い、ブラックの人には基本的に融資を行いません。
これらの機関に登録されている情報は、申請すれば開示してくれますので、ブラックかどうか心配な方は、融資の申請前に調べるとよいでしょう。
金融機関が私たちに直接訊いてくる場合もあります。
例えば、やはり外資系勤務で年収3000万円の方が、海外出張が多いため毎月100万円前後のカードの引き落としがあったところ、使い込みによる豪遊ではないかと疑ってきたこともあります。おまけにキャッシュをほとんど持たない方だったので、必要なときにキャッシングをしていたためより一層疑わしいと見られたようです。
クレジットカードのキャッシングは無担保ローンなので、大きくマイナスになっているとローン会社は必ず確認し私たちが任意売却物件を販売する際は、投資家の方のキャッシングが大きくマイナスになっているときは、いったん完済していただいたうえで、ローンの申し込みを行うようにしています。
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コラム5-3 その2
こんな人は投資ローンの審査が通らない「消費者金融系からの借入は要注意」です。
(2016年7月11日発行 不動産投資は”未公開の「任意売却物件」を狙いなさい! より抜粋)